生理的湾曲とは?

人の背骨は、前後に湾曲しています。

 

この湾曲を、生理的湾曲と言います。

 

 

 

産まれた時の背骨は、S字カーブではなく、全体的に丸く、後ろに湾曲しています。

 

 

これを、一次性湾曲と言います。

 

 

 

そして首がすわり、首に前湾が出来ます。

 

 

 

次に、ハイハイや二足歩行をするようになり、腰にも前湾が出来ます。

 

この首と腰に前湾が出来る事が二次性湾曲と言い、大人と同じ湾曲の背骨になります。

 

 

 

生理的湾曲が正しいカーブになっていないと、自分の体重や重力などをうまく分散出来ないので、骨や筋肉に負担がかかります。

 

骨や筋肉に負担がかかると、骨格が歪んでしまい神経の伝達がうまくいかなくなったり、血流やリンパの流れも悪くなります。

 

生理的湾曲の崩れや歪みには、色々なパターンがあります。

 

 

首の湾曲が強い。

 

 

デスクワーク、PC作業が多い方がなりやすいです。

 

 

アゴが前に突き出すような姿勢になります。

 

 

肩こり、頚部痛、頭痛、頚椎ヘルニア、不眠症などの睡眠障害、ストレスなどの症状が出やすいです。

 

 

 

・背中の湾曲が強い。

 

 

運動不足、デスクワーク、前かがみ、中腰

 

などの体勢が多い方がなりやすいです。

 

 

背中が丸くなり肩も下がってしまい猫背、なで肩のような姿勢になります。

 

 

背中痛、胃痛、肩甲骨周りの疲れなどの症状が出やすいです。

 

 

 

・腰の湾曲が強い。

 

立ち仕事、痩せている方、うつぶせが多い方がなりやすいです。

 

 

お尻、お腹が出ているような姿勢になります。

 

 

腰椎ヘルニア、脊柱管狭窄症、腰痛、下半身太りなどの症状が出やすいです。

 

 

 

・首の湾曲が減少している。

 

 

デスクワーク、家事、下向きながらの作業が多い方がなりやすいです。

 

 

アゴが引けて、少し上目使いのような姿勢になります。

 

 

ストレートネック、肩こり、頚部痛、頭痛、頚椎ヘルニア、不眠症などの睡眠障害、ストレスなどの症状が出やすいです。

 

 

 

・背中の湾曲が減少している。

 

 

運動不足、車の運転時間が長い方などがなりやすいです。

 

 

一見、背筋が伸びていて姿勢が良く見えますが、背骨がまっすぐだと重力が分散されず胸椎や椎間板や筋肉などに、すごい負担がかかります。

 

 

肩こり、背中痛、運動能力の低下などの症状が出やすいです。

 

 

 

・腰の湾曲が減少している。

 

 

デスクワーク、運動不足、車の運転時間が長い方などがなりやすいです。

 

 

背中からお尻が、まっすぐになって、がに股のような姿勢になります。

 

 

日本人の場合、肥満の方に多いと言われています。

 

 

これも、重力が分散されず腰椎や椎間板や筋肉などに、すごい負担がかかります。

 

 

腰痛、股関節痛、ぎっくり腰、坐骨神経痛、腰椎ヘルニア、脊柱管狭窄症、下半身太りなどの症状が出やすいです。

 

 

 

 

このような湾曲の崩れや歪みは、1箇所とは限りません。

 

 

例えば、腰はまっすぐ、背中もまっすぐ、首は湾曲が強い。

 

 

腰も背中も首も湾曲が強い。など、その方の状態により実にさまざまです。

 

 

貴方は、自分の背骨の状態を理解出来ていますか?

 

 

生理的湾曲が崩れると、ほとんどの場合、自然には治りません。

 

 

悪化していき、ひどい場合には前後の歪みだけでなく、左右にも歪んでしまいます。

 

 

背骨が左右に歪む事を、脊椎側湾症(せきついそくわんしょう)と言います。

 

 

脊椎側湾症になってしまうと完治は難しくなりますので、なるべく早めに側湾症になる前に生理的湾曲を整える事をお勧めします。

 

 

重度の側湾症になると、内臓や消化器などを圧迫してしまう場合もあり、背骨をボルトで固定するような手術も行われています。

 

 

軽度の側湾症であれば当院でも対応できますし、現在軽度の側湾症の方も今以上悪化しないようにする事も可能です。

 

 

歪んでるか気になったら、お気軽にご相談下さい。

 

 

 

また、現在色々な書籍が出版されていて骨盤や背骨のエクササイズやトレーニングなどさまざまな方法がありますが、

 

すべての人が同じ骨格(歪み方)では無いので人によっては効果がある場合もありますが、逆効果の場合もあるので気をつけて頂きたいです。

 

 

例えば、腰の湾曲が減少していて、まっすぐな腰の人に前屈や前かがみや中腰になるような運動やストレッチをしたら、さらに腰はまっすぐになり、悪化してしまいます。

 

 

自分の湾曲の状態を知り、自分に合った方法を選ばなければいけません。

 

 

しかし、そこまでしっかり読者の身体の事を考えている書籍やDVDは、私は見た事が無いです。

 

 

 

当院に来たお客様で、腰痛がひどいから診てほしいとの事で詳しくお話しを聞いた所、

 

 

とある書籍を見て骨盤ダイエットと言うのが記載されていたので、それをやっていたら腰が痛くなってしまったそうです。

 

 

その書籍を見せて頂き、お客様の身体を検査してみたところ、原因がはっきり解りました。

 

 

その書籍に記載されていた方法は、骨盤(腰)の位置にクッションを敷き、仰向けに寝て身体を伸ばす。という方法でした。

 

 

腰の湾曲を作ってお腹を伸ばすと骨盤が締まって、痩せて見えるようになる。

 

 

という理論でした。

 

 

しかしそのお客様は、その方法を試す前からすでに、腰の湾曲が強かったと思われます。

 

 

腰の湾曲が強いのに、さらに腰の湾曲を強くするような運動を続けてしまったために、腰が限界に達してしまったのです。

 

 

このようなケースが増えています。

 

 

自分の湾曲の状態を知らずにやってしまった方が悪いとは思えません。

 

 

誰でもこれをやれば…。などと煽る方が悪いと思います。

 

 

自分の湾曲の状態が知りたい、自分に合ったトレーニングやエクササイズを知りたいなどのご相談にもお答え致します。

 

 

 

背骨には、神経の通り道としての役割もあります。

 

詳しく知りたい方は、背骨と神経をご覧下さい。

 

頑張っている貴方の姿勢を応援します。